◇無理のない航行計画◇
海上は、陸上よりも何倍も危険なものと思 わなければなりません。海に出るときは一定の計画に基いて行動することが悲惨な海難事故を防ぐ基本です。
あてずっぽうや、無茶な航海は決してしてはなりません。
慣れた海面であっても必ず、海図で航海計画を立てましょう。
航海計画はマリーナや家族に連絡しておくことが大切です。
*チェックポイント*
・艇の性能、航行区域、操船技術、自然条件を考慮
・海図・潮汐表などで行動予定海域の地形・水深・海潮流を十分調査
◇気象・海象情報の入手◇
海上は、陸上よりも何倍も危険なものと思 わなければなりません。
海に出るときは一定の計画に基いて行動することが悲惨な海難事故を防ぐ基本です。あてずっぽうや、無茶な航海は決してしてはなりません。
慣れた海面であっても必ず、海図で航海計画を立てましょう。
航海計画はマリーナや家族に連絡しておくことが大切です。
*チェックポイント*
・最近の気象情報の確認(ラジオ・テレビ・インターネットなど)
・天候悪化が予想されるときは、出航を中止しましょう。
<観天望気>
その地方の環境や気象の変化の特徴を踏まえた独自の気象観測方法で、雲、雨、気温などの状況から、これまでの経験を基に天気の変化を予測するものです。
「観天望気」はそれぞれの地方・地域毎に違います。その地方の「観天望気」に詳しい人などから十分な知識を得ておけば、気象情報が得られない時など短時間の予測には大変有効です。
「観天望気」にみられる一般的な『ことわざ』には次のようなものがあります。
・波状雲が出ると雨 ・朝焼けは雨、夕焼けは晴れ
・うろこ雲が出ると翌日・翌々日は雨 ・日がさ、月がさが出ると翌日は雨
・雲が北西から南東にのびると雨 ・雲が南西から北東にのびると晴れ
・星が繁くまたたくと風が強くなる ・早朝暖かいときは雨
・冬の天気
西高東低の気圧配置が多く、風が強くなり、海難事故が起きやすくなります
・春の天気
春は冬から夏への季節の転換期にあたり、大きな気候の変わり目でです。3月は春を運ぶ南の海上からの暖かい空気と冬の名残の大陸からの冷たい空気が入り混じって陽気の変化が大きくなります。日本付近をとおる低気圧も急激に発生しやすく、天気の変化も早いです。
◇連絡体制の確保◇
詳細な情報により綿密な航海計画を立て、出航前の準備を十分に済ませて航海に出たとしても、事故にあわないとは限りません。
それは、海が持っている不安定性によるほか、海上には自分以外の人や船舶が存在し、それぞれが遭難する可能性があり、且つそれら他の者との関わり合いにより生じる事故が多数考えられるからです。
万が一のときを考え十分な連絡体制を取っておくことが必要でしょう。
もしものときは海上保安庁「118」に連絡できるよう、頭に入れておきましょう。
*チェックポイント*
・家族・マリーナなどに航行計画を連絡
・携帯電話・無線機などのチェック
◇最大搭載人員を厳守しよう◇
船舶には、その大きさに応じ、その船舶に登場できる人数が決まっています(定員)。これは、あなたが持っている船舶検査証に「最大搭載人員」として記載されています。
この最大搭載人員は、船の大きさ、重心の高さ、船の復原力(船が傾いたときに戻ろうとする力)などから、複雑な計算を経て割り出されたもので、これを超える人員を乗せた場合、重心と浮力の微妙な関係を壊すこととなり危険な状態となります。
◇船体・機関を点検しよう◇
出航前の船体・機関の点検は、これから船に出ようとしている船にとっては特に必要です。発航前検査のとして義務付けられています。
いったん港から出航すると、海上には修理工場はありません。事前に用意した修理用品で間に合う簡単な機関の故障であれば、ある程度の知識と技術で対応できますが、複雑な機関の故障、あるいは燃料切れ(ショートバンカー)、は海難事故の原因になります。
*船体の点検チェックポイント*
・船首(係留)
・左・右舷、外板
・推進器
・浸水
・甲板(デッキ)
・船尾
・船体安定
*操縦席の点検チェックポイント*
・換気(ブロアースイッチ)
・リモコンレバー
・各種計器
・航海灯
・操舵用コンパス
・ハンドルと推進器
・始動(キースイッチ)
・作動スイッチ(各装置)
・停泊灯
*機関及び機関室の点検チェックポイント*
・ビルジ
・水抜き栓
・燃料フィルター
・電装品
・エンジンオイル
・バッテリー取り付け
・メインスイッチ
・機関取り付け
・燃料コック
・燃料漏れ
・冷却水
・Vベルト
・バッテリー液量
◇法定書類・法定備品を確認しよう◇
船舶を操縦するときには、車と同じように小型船舶操縦免許証、船舶検査証書、船舶検査手帳などの法定書類(オリジナル)を持っている必要があります。
また、船舶の航行の安全のために法律で定められた究明設備などの船舶に搭載すべき備品が備わっているかどうかを確認する必要があります。特に救命浮輪、救命胴衣、懐中電灯などの救命用品、機関用修理用品等は、法定備品でなくとも使用可能かどうか事前にチェックし、それらについては特に船内の取り出し易いところに置いておくことが必要です。
*法定書類の積み込み確認*
・小型船舶操縦免許証(有効期限も)
・船舶検査証書
・船舶検査手帳
・取扱説明書
・船舶検査済票(貼付位置確認)
*(法定)装備品の積み込み確認*
・救命胴衣(着用が義務付けられました)
・救命浮環
・信号紅炎
・アンカー・アンカーロープ
・消火器
・バケツ
・あかくみ
・黒球
・工具
・パドル
・ボートフック
・フェンダー
・時計・ラジオ